28Mar
毎年、手足口病が流行すると連日テレビでも取り上げられ、全国で手足口病と診断される乳幼児が増加傾向にあります。
暑い夏の時期に流行する、ウイルス性の感染症です。
そして、患者のほとんどは5歳未満の小児といわれています。
今はネットで簡単に症状や原因などは調べれられます。
ここでは私が調べたうえで、医師から聞いた情報や、私が実際に体験した、子供の症状などについて紹介しようと思います。
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手足口病の初期症状と子供の体験談
突然の高熱
その日は普段の息子と変わらなかったのですが、夜寝室へ行くとベッドの上ではしゃいでる息子に触れた主人が、「熱い!触ってみて」と。
触ってみると確かに熱かったのですぐに体温を測ると、なんと39度!
私はびっくりして、「いつから熱出てたんだろう?」とか、日中ずっと息子と過ごしてきた私は「もしかしたら出ていた熱に気付かず夜になったのでは?」と心配したのですが、寝る少し前に帰った主人が言うには帰った時は熱くなかったと言っていました。
それから10分後ぐらいには40度を超えて、その頃には息子もぐったりとしてすぐ寝ました。
高熱からの熱性けいれん
私も2人目を出産し、1ヶ月健診を終えて里帰りから戻って1ヶ月経った時期でした。
夜間授乳の合間に寝ようと一緒に寝たんですが、1時間後に主人に叩き起こされ、「なんかおかしい!」とただ事ではないとすぐさま気付きました。
息子をみると、ピクッピクッとけいれんしていました。
目は上を見てほぼ白目状態。
手足は突っ張り、その足が主人の足にピクピクと当たる息子がおかしいと気付き、顔を覗き込んでびっくりした様です。
私の横で主人は携帯を持ち、「救急車呼ぼう」と慌てていましたが、私はすぐに熱性けいれんだと分かったので、すぐに時間を見てもらい、けいれんがどれぐらい続いたのか確認しなきゃと思ったのです。
幸い1分もかからず治りましたが、もっと長く感じました。
夜間救急の病院に電話し病院へ
そのあと、夜間救急の病院に電話し、高熱とけいれんがあった事、今から行くことを伝えてもらいました。
その時に、けいれんがどのぐらい続いたか聞かれたそうで、その時に時間も伝えた様です。
その頃、けいれんが治った息子ですが、目は開けず泡を吹きその後少し嘔吐しました。
顔周りを拭き取り、そしていつもと違う泣き声で泣き出し、その姿に私は息子を抱きしめ涙が止まらず「大丈夫だよ」と伝えながら抱きしめていました。
横には2ヶ月の息子が寝ていましたが全く起きなかったので助かりました。
病院へはタクシーで私と息子で行こうとも思いましたが(因みに長男は赤ちゃんの頃からお母さんっ子で、主人ではダメな事が多く、寝るのも私とでなきゃ絶対に寝ませんし、私が美容院の時に主人とお留守番して待ってる時にも泣いてしまう程)、病院で何時間かかるか分からないので2ヶ月の次男の授乳もある為、主人の車で次男も連れて病院へ行きました。
家を出る時も長男は呼びかけても意識はありません。
抱っこしても体には力が入らず、「だらーっ」と手足がなっている状態でしたが、私は意外にもその瞬間まで不思議と冷静だったんです。
見たときすぐ、熱性けいれんだと思っていたので慌てず出来ました。
病院へ向かう時も、長男は大きな病気もした事なく風邪もめったにひかず小児科のお世話になる事なんて普段ないので、主人は気が動転して危うく赤信号をそのまま進もうとしたぐらいです。
主人はその後、あのときの長男の顔が忘れられないと言っていました。
それぐらい、けいれんしている我が子を見ると衝撃的で、心配して、死ぬかもと思ってしまうぐらいのインパクトがあります。
病院到着から受診まで
病院に着き、降ろすと意識が戻りましたが高熱のため元気がない状態でした。
さらに、受診までに2時間待たされました。
後から来た人は次々と呼ばれ帰って行くのですが息子は呼ばれません。
看護師さんが来て「小児科の待機中の医師はNICUで事件がありそちらに行ってるのでもう少しお待ち下さい」と言われ結局2時間。
それでもまだ小児科の先生は戻れない様で、結局待機中の女医さんが担当してくれました。
2時間の間幸い長男はぐずりもせず、横になったりいつもバッグに入れているシールブックをしたりして過ごしました。
病院へ行く前にけいれん持続時間や様子を伝えている為なのか、やはり熱性けいれんなので緊急性がないのでここまで待たされたのかもしれません。
血液検査をして、けいれん止めの座薬を入れさらに2時間待たされた後1時間様子を見るために点滴をして、待機するように言われました。
座薬の薬ですが、解熱剤の座薬を入れていると使えない様です。
診察の結果「熱性けいれん」だった
その後呼ばれ、診察をしてもらい血液検査の結果からみて何か病気がある可能性もなく、けいれんもすぐ治った事から、「熱によるけいれんでしょう」と言われました。
ただ、検査結果から少しの脱水があるので水分はしっかり摂らせてくださいとのこと。
また「まだ小さな子供は急な高熱に脳がついていけずにけいれんを起こすことがある」と説明を受けました。
翌日かかりつけ医を受診する様にと紹介状と予備のけいれん止めの座薬を処方してもらいました。
診察時に医師に聞かれた内容
診察時に、医師から聞かれた内容は以下の通りです。
・けいれん開始時間
・けいれん持続時間
・手足は左右対称の動きだったか
・目はどこを向いていたか
・体温
・両親は熱性けいれんを経験しているか
・解熱剤の座薬は使用したか
熱性けいれんは遺伝があると言われていますが、私達夫婦は熱性けいれんがあった事を聞いたことはないです。
息子が熱性けいれんになったと話をした時もお互いの両親から、自分達が経験した事があるとは聞かなかったので、ないと思います。
その後けいれんも起きなかったので、無事帰宅しました。
車で5分程度の病院に行ったのが23時頃でしたが、帰ったのはもう朝方の4時でした。
その間、次男は主人が抱っこで寝かせ、長男の側を離れられない私は、看護師さんが別室を準備してくださり1回授乳をしました。
感染の危険性もあるので授乳後はすぐ車で主人が寝かせて待ってくれていました。
家に着いて布団へおろしてもぐっすり次男は寝てくれてたので助かりました。
長男は、血液検査で脱水があると言われたので帰宅後りんごジュースを飲んで寝ました。
翌日の受診で手足口病と言われました
翌日起きてすぐ、足の裏や手を掻き、「痒い」と言っていたので見ると少し赤くなっていました。
「熱が出た影響かな?」と思いましたが、救急の医師に翌日かかりつけ医を受診するように言われてたので、その事を伝えると、即答で「手足口病だね!」と言われました。
手足口病は、調べてみると熱は出るけれどこんな高熱になるなんて書いてません。
熱性けいれんについては、「使われたけいれん座薬は今使ってはいけなくなってるから、使わない」と言われ、医師によっていう事が違うので困りました。
小学校へ上がる前の6歳ぐらいまで熱性けいれんがまた起こる可能性があるとも言われました。
救急受診した際に「旅行や帰省の際に予備にけいれん止めの座薬をだしておきます」と言われいただいたのですが、かかりつけ医の先生の話では使わなくていいと言われました。
同じ救急病院でも診察した医師により、座薬を使用し処方する医師と使わない医師の2通りに分かれると医師に言われました。
こういう話は、子を持つ親としては医師によって話が違うのは、本当困りますよね。
私の自己判断としては、処方されたけいれん止めの座薬は冷蔵庫へ保管はしてありますが、旅行の際や帰省時に持っては行ってません。
あれから高熱が何度か出ましたが、けいれんも起きていませんが今後出た際に座薬は入れないと思います。
もちろん、その時のけいれんの長さや状態によってはすぐに救急車を呼びますが、それ以外であればけいれんが落ち着いたらかかりつけの小児科へ受診します。
医師から聞いたけいれん時の対処法
かかりつけの医師に聞いた、子供がけいれんした時の対処法です。
・けいれんの開始時間
・けんれんの持続時間
・嘔吐したりするから、横を向かせる
・首まわりをゆるめる
・その他は何もせず、ジーッと見て待っておく
※診察した医師の指示に従いましょう
(けいれん止め座薬は使わなくてよい)
この他に一般的に注意することは、
・大声で呼びかけたり、体を揺すったりして大きな刺激を与えない
・飲み物を与えない
・慌てず落ち着き、その場を離れない
などがあります。
これだけでした。
特に出来る事はないから、けいれんが長く続いたり、続けて起こる時はすぐ受診するが、それ以外は2回目以降は急いで受診しなくて良いとのこと。
救急の医師に言われたのは、「けいれんがあれば救急車を呼ばれて大丈夫ですからね」と言われました。
私は、状態を電話して自家用車で受診しましたが救急車を呼んで全然大丈夫なようです。
むしろ、初めてけいれんを見たらこのまま死んでしまうのではないかという、強い不安感がありますし、パニックになってしまう人もいるでしょう。
続いて、高熱の後診断された、手足口病についてお話しします。
お子さんがいらっしゃる方は、手足口病をご存知だと思いますが、いざ発症した際に慌てない為にも簡単に説明します。
手足口病とは?
手足口病とは、その名の通り手や手のひら、足、足の裏、口の中に水疱性の発疹が出る病気です。
かかるのは主に赤ちゃんや乳幼児で夏に流行します。
春から秋に発生しますが、夏に流行し7月下旬が1番多いと言われています。
まさに、息子は3歳前の夏7月頭ににかかりました。
中には新生児や小学生でも感染することがあるようです。
冬場にも発症することもあるので注意が必要。
どうやって感染するか気になりますよね。
手足口病の感染経路は?
感染経路としては、「接触感染」「飛沫感染」「経口感染(糞口感染)」などがあります。
接触感染
皮膚や粘膜による直接的な感染、手すりやタオルなどの物体を介して、間接的な接触による感染
飛沫感染
咳やくしゃみにより、細かい唾液や気道分泌につつまれ空気中に出て、約1mの範囲で感染
経口感染(糞口感染)
菌によって汚染された食べ物や、感染者により調理された食品などを、食べたり飲んだりすることによる感染。
便が手指を介して、経口摂取して感染する場合を糞口感染
この手足口病がかかりやすいと言われている、乳幼児は保育園や幼稚園など、集団行動をしている施設では集団感染のリスクが高いため注意が必要です。
また、うがいや手洗いなどの衛生管理能力もまだ低いので、夏に多い園でのプール遊びや集団行動により、一斉に感染することが多いのです。
また、この時期に感染しておけば抗体ができるためこれ以降感染しにくくなります。
手足口病は潜伏期間でもうつることはある?
ウイルスの潜伏期間は2〜5日間です。
この期間は症状は出ませんが、潜伏期間中でも感染力も強いため、感染しているとは気付かずに他人にうつしてしまう可能性はあります。
ただ、直接的に感染するリスクが1番高いのは発症してから10日から2週間程度です。
しかし、診察した医師によって違うような気がします。
息子が受診した際に、支援センターや児童館など出掛けるのはいつかと聞いた時は「1週間後」と言われました。
夏の時期だったので、幼稚園のプレでのプールや支援センターでのプールなど予定が入っていましたが、もちろん全て行かずに家で過ごしました。
この時、次男はまだ生後2ヶ月だったので、医師から「赤ちゃんにうつらないように気をつけないと可哀想だからね」と言われました。
ですが、転勤族の為、実家も遠く頼れるところはないので別々に過ごしたり、次男に近付けさせないようにする事は困難だったため、うつらないように祈るばかりでした。
結果、次男にうつらず終わったので本当に良かったです。
また、ほとんどが乳幼児への感染ですが、この頃私の周りでも次々に手足口病に感染しましたが、発熱があった子は1人もいませんでした。
私の息子2人と同級生の友達は、子供2人とも感染しましたが、まず症状が出たのはなんとその子の母親である私の友達でした。
友達だけ発熱後の手足口病の発症でした。
大人が発症する際は、症状が子供と比べると重症化する傾向があり、40度近い高熱が出る事があります。
手足口病の痛みや痒み、程度とその子それぞれで違います。
私の周りの子でも、虫刺されのように少し痒い程度で、発疹もポツポツと少し出ただけで終わった子も居れば、息子の様に発疹も広範囲に出て痒がる子もいます。
手足口病の予防方法
手足口病を予防できる薬はないので、普段できる予防方法をご紹介します。
・手洗いとうがいをしっかりする
・マスクを着用する
・排泄物をきちんと処理する
特に、赤ちゃんのオムツを交換したときは、排泄物をきちんと処理し、しっかりと手洗いをしてください。
また、手洗いする場合は、石鹸で十分に洗うようにしましょう。
タオルの共用もNGです。
手足口病の症状
手足口病の症状としては、「口の中の痛み」「手足の水疱(水ぶくれ)」「発熱」「爪が剥がれる事がある」などです。
それでは、一つずつみていきましょう。
口の中の痛み
最初の症状として多いのが口の中の痛み。
急に食欲が落ちたり、食事の際に痛がる、泣くようになった、食事の時間を嫌がる。
口腔内には、白いポツポツとした物が出てきますが、口内炎とは異なります。
手足の水疱(水ぶくれ)
手足の甲や裏に、手足の指やその間に白い水疱ができ、最終的には発疹となります。
手足の発疹は、痛みや痒みがない場合が多いそうです。
発熱
38度以下の微熱がほとんどで、発熱自体も約3分の1の割合。
爪がはがれる事がある
1〜2ヶ月後に手足の爪がはがれる事があります。
息子も、足の爪がはがれましたが、特に痛みを訴えることもなく、自然とはがれました。
私の息子の症状(画像あり)
息子の場合は、40度の急な発熱に始まり、その数時間後には熱性けいれんを起こしました。
その翌朝にはかかとや手の指の間を痒がり、発疹も赤くまだはっきりとは形にならないぼやーっとした赤みがあった程度でした。
その後、だんだんとはっきりした水疱性発疹とかわり、その後に口の中の痛みを訴えました。
最後に出た口の痛みでは、食欲も落ち当分痛くて食べれず食事の時にぐずる事が増えましたが、治ってからはいつもの食欲に戻ったので良かったです。
毎年時期になるもテレビでも毎日の様に、患者数が増えて取り上げられますが、手足口病の知識が少しでもあれば、落ち着いて対応が出来たり、早めの受診に繋がり周りへの感染を防げるかもしれません
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