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新生児黄疸の種類と一般的な治療法「光線療法」について

公開日: 更新日:
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初めての出産の方は特に、赤ちゃんのちょっとした仕草や反応に不安になったり、心配になったりすると思います。今回は、新生児黄疸について。黄疸を聞いた事がある人も多いと思いますが、知っていてもいざ我が子が黄疸と診断された時にとても不安になる方もいます。私もその中の1人。

新生児黄疸は、生まれたばかりの赤ちゃんにはほとんどみられることを知っていましたが、いざ我が子が黄疸と診断された時に私はとても不安になり、心配になり、眠れない日々を過ごしました。

参考記事:新生児黄疸が不安な方に1ヶ月検診までの数値と日記を公開!

なので、新生児黄疸についてきちんと知って、不安を和らげましょう。


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新生児黄疸の種類

生理的黄疸

黄疸は、約9割の新生児に見られます。生まれて間もない赤ちゃんは、多血の状態で赤血球が壊れ、血液中にビリルビンが増える事で、皮膚や白目が黄色く見えます。普通であれば、血液中に増えたビリルビンを処理する事が出来ますが、生後すぐの赤ちゃんにはまだ処置能力がありません。

ほとんどの赤ちゃんは、一般的に生後2〜3日すると皮膚や白目が黄色くみえる「新生児黄疸」が出ます。これは、「生理的黄疸」と言われ一般的に生後7日以降で次第に消えていきます。

生理的黄疸は、ビリルビンの血中濃度が15㎎/dl以下が正常となります。15㎎/dl以上になると、治療が検討されます。特に注意が必要なのが、出生体重が2500g以下の低出生体重児の場合の基準値は、12㎎/dl以下です。

何故黄疸になるかというと、大人と比べると、新生児は酸素を取り込む量が少ないため、赤血球が大量に生産されます。ビリルビンは、肝臓で処理されますが新生児はまだ肝機能が未熟なため、一時的にビリルビン値が上昇します。

母乳性黄疸

母乳だけ飲んでいる新生児の場合、黄疸が通常よりも長引くことがあります。母乳には、脂肪酸が含まれており、脂肪酸はビリルビンの分解酵素の働きを抑えてしまうので、黄疸が生後3週間〜1ヶ月以上長引く場合もあります。

産院では、入院中ミノルタ黄疸計などで毎日赤ちゃんの黄疸数値を測定しています。ミノルタ黄疸計とは、採血をせず皮膚から簡単に黄疸を測定することが出来ます。この機械で測定した場合は、黄疸の数値が22以上の場合は、採血をして血中ビリルビン値を測定して検査する産院が多いようです。

母乳性黄疸の場合は、一般的に治療の必要はありません。病院によっては、母乳性黄疸の場合数値が高いとミルクに変更する事もありますが、逆に母乳推奨の産院では数値が高くてもミルクを与えず母乳のみの指導をしているところもあります。自分で判断せずに、入院中の産院で医師の指示に従って行いましょう。

血液型不適合

黄疸が高くなると、高ビリルビン血症と診断されます。血中ビリルビン値が、1.2㎎/dl以上2.0㎎/dl以上になると皮膚や白目に黄染などの症状が表れます。生後24時間以内、または生後2週間以内に黄疸がみられる、高ビリルビン血症、血清ビリルビン値の急速な上昇、直接ビリルビン値上昇、これらがあった場合は、血病的な黄疸が疑われます。

特に心配な黄疸は、「血液型不適合」などの溶血性黄疸や、「胆道閉塞」による閉塞性黄疸です。溶血性黄疸は、母親がO型で、赤ちゃんがA型かB型に起こるもので、胎内でママと赤ちゃんの血液型Rh因子が異なり不適合が起こると母体は赤ちゃんの赤血球に対する抗体を作ります。

抗体が働き、出産前に赤ちゃんの赤血球が壊されると、血中には処理できないビリルビンが沢山残ります。これが、溶血性黄疸の原因となります。

核黄疸

黄疸が強い場合、脳にビリルビンが沈着し核黄疸を引き起こす事があります。核黄疸を発症した場合、中枢神経に異常を来しぐったひする、母乳やミルクの飲みが悪い事があり、症状が長引くと脳に障害を来したり、生死にかかわることもあります。

治療としては、光線療法を行いますが、それでも血中のビリルビンが下がらない場合は、全身の血液を交換する「交換輸血」を行います。これは、核黄疸に進行する可能性が分かった時にも予防策として行われます。

一般的な治療法(光線療法)

黄疸と診断された時に、一般的な治療としては「光線療法」があります。青っぽい特殊な光線を赤ちゃんの皮膚に直接照射します。これにより、皮膚や皮下のビリルビンの構造を変化させ、胆汁や尿に排泄されます。

照射の際に、赤ちゃんはオムツ一枚になり、目隠しをして24時間、保育器の中で光線療法を受けます。照射後、ビリルビン値が正常範囲内に下がっていれば治療は終わりますが、まだ下がっていない場合や、時間が経ってから再び数値が上がるリバウンドなどの場合には治療が継続されます。

副作用はほとんどありませんが、発疹や下痢などが起こる事があるようです。

まとめ

なかなか、黄色くなった肌が元に戻らずママは心配な日々を過ごす事になるかもしれませんが、ほんどの黄疸が一過性なものです。医師の判断の元、適切な処置や、家族の赤ちゃんへの観察も必要となります。

皮膚や白目の黄色みが強くなってないか、便が白っぽくないか、寝てばかりで母乳やミルクを飲まない、元気がないなどの症状が見られたらすぐに受診するようにしましょう。

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