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羊水過多症の原因と症状、胎児への影響と診断・治療について

公開日: 更新日:
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妊娠中のママなら、羊水という言葉を聞いた事があると思います。羊水は、赤ちゃんがママのお腹の中で成長するために必要な成分が色々含まれています。赤ちゃんを細菌感染から守る役割、羊水がクッションとなり赤ちゃんの身体を守ったり、子宮内の温度を一定に保つなどの役割があります。

妊婦検診の際に、羊水の量もみられると思いますが、この羊水の量が多過ぎると、赤ちゃんもママにも悪影響が出ます。今回は、羊水過多症の原因と症状について説明します。


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羊水とは

羊水は、赤ちゃんの尿で妊娠後期では500mlほどになり、800mlを超えると羊水過多となります。赤ちゃんの尿と、肺胞液から生産されて飲み込むことで赤ちゃんに吸収されます。普段は、両者のバランスによって羊水量は安定しています。

羊水の量は、妊娠週数によって変化していき、妊娠初期には約30ml、妊娠後期には約500mlにまで増えますが、出産予定日にかけて減少していきます。

羊水過多の原因

赤ちゃんの原因

原因としては、はっきりしないものも多く原因不明の割合は、約60%です。しかし、赤ちゃんの髄液が漏れる髄膜瘤や、胎児食道閉鎖などの消化管異常、血液循環不全、嚥下障害により尿を飲み込めない、などがあり、この場合体内での羊水の循環が悪くなり羊水過多を起こすことがあると言われています。

また、赤ちゃんのおしっことして出す量が多い、もしくは羊水を飲む量が少なすぎる可能性があります。飲む量が少ないときは、食道が閉じていたり、狭くなっている事も考えられます。

ママの原因

ママの原因として、糖尿病の場合赤ちゃんも高血糖になりやすく、赤ちゃんのおしっこの量が増えます。妊娠高血圧症候群による赤ちゃんが巨大児になる事、多胎妊娠が原因としてあげられます。

妊婦検診では、超音波検査によって羊水の量を測りますが、羊水過多によりママに呼吸困難などの症状が出た際には、羊水穿刺を行い羊水を抜く事がありますが数日以内には羊水の量は戻ってしまいます。

羊水過多症の症状

症状としては、子宮が急激に大きくなりお腹が張りやすくなり、お腹がパンパンで苦しく感じます。これにより、横隔膜が圧迫され深呼吸をすると苦しくなったり、横になって寝る事がしんどくなります。また、膀胱も圧迫されるので、頻尿になりやすくなります。

参考記事⇒ 妊娠中の頻尿は膀胱炎にならないための対策が大切

この他に、子宮内の圧力が高くなり卵膜が破れ、破水しやすくなると言われています。

急性羊水過多症の症状

急性の場合はお腹の急激な膨らみ、腹痛、腰背部痛、吐き気などがあり、最悪呼吸困難や動悸、下肢や外陰部の浮腫みや静脈瘤が見られる事があります。その他にも、体重増加があります。

慢性羊水過多症の症状

慢性の場合は25週頃から自覚症状がみられますが、比較的急性よりも軽度の場合が多いようです。羊水過多による症状になると、羊水過多症と診断されます。

赤ちゃんへの影響は?

赤ちゃんの影響としては、早期破水や前期破水により早産や赤ちゃんがくるくる変わりやすいため逆子になりやすい、本来の週数よりもお腹が大きいため、子宮が圧迫されることによりお腹が張りやすくなる、子宮収縮により早産や前期破水の恐れも出てきます。予防には、子宮収縮抑制剤の投与が行われます。
また、羊水の中で暮らしている赤ちゃんですので、赤ちゃんになんらかの影響がある事が多く、奇形や染色体異常を合併する事もあります。

羊水過多症の治療

治療としては、症例数の約半数が原因不明のため、確実な予防法がありません。しかし、妊娠糖尿病の場合は羊水過多症の発祥率が高くなるので、妊娠糖尿病にを予防する事が、羊水過多症の予防にも繋がります。そのため、食生活に気をつけ糖分に気をつけ味付けを薄くするなど栄養バランスの良い食事を摂るようにしましょう。

超音波検査では、子宮を垂直に測った長さ(MVP/羊水ポケット)が8㎝以上、もしくは羊水インデックス(AFI)と言って子宮を上下左右に4分割し、それぞれの腹壁から赤ちゃんまでの距離を足した合計が、25㎝以上に羊水過多と診断されます。しかし、この数字は医師の経験的数字のためはっきりした根拠がありません。そして、妊娠期を通して時期を問わず、基準値が同じです。

これらの羊水過多の基準を満たし、お母さんに呼吸困難などの症状が出た時に、羊水過多症と診断されます。症状が重症の場合は、子宮収縮抑制剤を投与します。

増えすぎた羊水がお母さんの呼吸困難などの症状を招いている時は、超音波にて、胎内を確認しながら腹部に注射器で針を刺し、羊水を抜き妊娠を継続させて、赤ちゃんの成長を待ちます。しかし、羊水過多があったとしても赤ちゃんに異常がなく、お母さんの症状も落ち着いている場合は、そのまま安静に過ごして経過観察の場合もあります。
産後には、羊水過多により子宮が伸びきっていたために、産後の子宮収縮も弱くなりやすく弛緩出血も増えるようです。

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