4Oct

妊娠すると、いつもよりおりものの量が増えたりする場合があります。
これはホルモンの影響なので問題はないです。
ただ「いつもより極端に多い」「においがきつくなった」「おりものが黄色い」「白くポロポロしている」「血が混じっている」このような場合は何かしらの感染症の恐れがあります。
また、この感染症をほうっておくと、膣から胎児を包む羊膜へ感染するので注意が必要です。
今回は「おりもの」について、原因と症状、感染症にかからないための対策をご紹介します。
目次
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なんでおりものが増えるの?
そもそもなぜ妊娠するとおりものの量が増えるか気になりますよね?
これは、「エストロゲン」というホルモンの影響で分泌量が増えるためにおりものの量がいつもより増えるのです。
妊娠すると「エストロゲン」の分泌量が増えるのは普通のことです。
しかし、妊娠中は免疫力が低下するので普段よりも雑菌などが繁殖しやすい状態になります。
この時に感染症などにかかる場合があり、においがきつくなったり、おりものに色が付いたりと様々なトラブルがおこります。
この時期に気を付けることは雑菌が繁殖しないように膣まわりを清潔にするというのが重要になってきます。
どんな感染症にかかるの?
カンジタ膣炎
カンジタは膣内の常在菌で、健康な状態だと免疫により過度な増殖はしないのですが、妊娠中や体調の悪化などで、免疫力が低下すると増殖しやすくなります。
症状としては「白いポロポロしたカスのようなものがでる」「ドロッとしたおりもの」「強いかゆみ」このような症状があるとカンジタ膣炎の可能性があります。
性器クラミジア感染症
クラミジア・トラコマティスという細菌が原因で、主に性行為から感染します。
症状としては「黄色のおりもの」「おりものの増加」「においがキツイ」「おりものに血が混じっている」このような症状があると性器クラミジア感染症の可能性があります。
感染症の多くは抗生物質で治りますが、症状がでているのに、ほうっておくと感染が進み流産や早産につながる恐れがあるので、少しでも上記の異常がある場合は、早めに産科で相談・受診しましょう。
また、男性の医師に話しづらい場合は助産師さんに相談するとやさしく教えてもらえることが多いです。
どういう対策をすればいいの?
ここまでは、原因やほうっておくと危険ということを書いてきましたが、ここからは具体的に「どう対策をしたらいいか」その対処法をご紹介します。
一番重要なのは膣まわりを清潔な状態にすることです。
おりものが増えると膣まわりがむれます。
むれると当然、雑菌が繁殖しやすい状態になるので、常に清潔な状態を保つことが必要になってきます。
以下にその方法についてまとめました。
ムレにくいおりものシートを使う
おりものシートを選ぶ場合はムレにくいシートを選ぶことが大切です。
おすすめとしては天然コットン100%のシート・通気性のよいシートを選ぶと良いでしょう。
なぜなら天然コットンは合成繊維と比べて先端まで繊維が丸くなっているので、刺激になりにくいのです。
刺激が強いとかぶれの原因にもなります。
通気性のよいシートを選ぶことでムレ対策にもなります。
また、いくら通気性がいいからといって、汚れているのにずっとそのまま使うのは不衛生です。
汚れたら小まめに替えることも大切になります。
通気性のいいショーツを選ぶ
こちらも、おりものシート同様に通気性のよいマタニティショーツを選んでムレ対策をしましょう。
おへそまで隠れるハイウエストタイプならおなかをすっぽりと包み込んでくれるので、冷え対策にもおすすめです。
こちらの、マタニティブラとショーツはいつから必要?私の選び方の記事も参考にしてみてください。
膣まわりを洗う
膣まわりを清潔にするために、膣を洗うことも大切です。
この時に注意しなければならないのが「膣の中を洗わない」ことです。
あくまでも洗うのは外陰部です。
なぜ膣の中を洗ってはいけないのかというと、善玉菌まで洗い流してしまうからです。
この善玉菌のおかげで膣内が酸性に保たれているのです。
もっと簡単にいうと善玉菌が膣内を「きれい」に守っているのです。
また、外陰部を洗う場合はぬるま湯や弱酸性の石けん、デリケートゾーン専用の石鹸で洗いましょう。
この時に強くこするのではなく、刺激を与えないようにやさしく洗うようにしましょう。
⇒ デリケートゾーン用ソープでやさしくケア!outclearアウトクリア
「かゆいから」との理由で強くかいたり、市販されている薬を塗るのはやめましょう。
医師に相談し自分にあった薬を処方してもらうのが安心です。
必ず避妊具を使用する
妊娠中に性行為をする場合は感染症予防のため、必ず避妊具を使用するようにしましょう。
また、妊娠中は膣内がやわらかく傷つきやすい状態です。
傷がつくと感染のリスクも高まるので注意が必要です。
まとめ
このように感染症にかからないためには膣まわりを清潔な状態にしておくことが大切です。
上記で説明した対策で清潔に保つようにしましょう。
また、少しでも異常を感じた場合は自己判断せず、医師や助産師さんに相談するようにしましょう。
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