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前置胎盤の出血原因と症状、治るのか?種類と診断は?

公開日: 更新日:
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前置胎盤とは、胎盤が正常よりも低い位置にあり胎盤が子宮の出口にかかっていたり、覆っている状態を「前置胎盤」と言います。

分かりやすく言うと、胎盤が子宮口をふさぐような位置にある状態の事を言います。

胎盤の役割はとても重要で、ママと赤ちゃんをつなぐ血液・栄養・酸素のとても豊富な組織です。

ママの血液中にある酸素や栄養を赤ちゃんへ、赤ちゃんからママへ、いらなくなった二酸化炭素や老廃物を渡すなど、赤ちゃんが成長するためにはとても必要な胎盤です。

そのため、大事な役割の胎盤がトラブルを起こすと、その影響はとても大きなものになります。


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前置胎盤の診断と種類

前置胎盤と診断されると、ほぼ100%帝王切開での出産となります。

それは、胎盤が赤ちゃんよりも子宮の出口付近に位置しているからです。

帝王切開は、ママにとっても赤ちゃんにとっても危険性の高い、ハイリスク妊娠になります。

前置胎盤といっても、子宮口のふさぎの程度によって3つに分けられます。

全前置胎盤

胎盤が子宮口を完全にふさいでいる状態。

一部前置胎盤

漢字の通り子宮口の一部を胎盤がふさいでいる状態。

辺緑前置胎盤

胎盤の下緑が子宮口に少しかかっている状態。

この他に、子宮口が胎盤の縁までかかってはいないが、子宮口に近い通常よりも低い位置にあるものを低置胎盤といいます。

前置胎盤の原因

気になる原因ですが、実は、前置胎盤の発症の詳細なメカニズムはまだよく分かっていません。

しかし、流産手術などによって子宮の内膜が傷付いたり、炎症が起こると前置胎盤も起こりやすくなると言われているのです。

このため、原因としては、高齢妊娠、喫煙、経産婦、多胎、帝王切開の既往、流産手術や人工妊娠中絶術の既往や、子宮手術の既往などがあげられます。

最近では、高齢妊娠や不妊治療の普及、帝王切開の分娩の増加によって前置胎盤の頻度も増えています。

参考記事:高齢出産(高年初産)は何歳から?リスクとメリット

前置胎盤の症状

一般的に前置胎盤は無症状ですが、腹痛を伴わない突然の出血や大量出血があります。

初めは少量だった出血も、その後大量出血を起こす事もあります。

妊娠の中期以降は、生理的に子宮が収縮する事で胎盤と子宮壁にズレが生じて大出血が起こる事があります。

出血があった際は、かかりつけの病院に速やかに受診する必要があります。

出血の症状が出るのは、お腹が大きくなり張りやすくなる妊娠28週以降に増加するも言われています。

このため、早産となりやすくなります。

ママと赤ちゃん双方にとって、ハイリスク妊娠となります。

妊娠中期では、「前置胎盤疑い」として妊娠31週末までに診断され、妊娠31週末までに前置胎盤かどうか診断をされ、かかりつけの産院では難しい場合は、他の病院で管理してもらうため妊娠32週までに紹介状をいただき受診するようになります。

出血があった場合は、入院となりお腹の張りを予防するために子宮収縮抑制剤を使用し、治療します。

前置胎盤の場合の出産

出産時の赤ちゃんの出口である子宮口を胎盤で塞いでしまっているため、そのままでは赤ちゃんは外に出る事ができません。

前置胎盤のお産では、子宮収縮など出産の兆候が見られると、胎盤が剥がれ大出血が起こり、ママの命にも危険が出るため、帝王切開が原則となります。

妊娠37週末までに帝王切開で出産する事が良いとされています。

帝王切開の予定日前であっても、出血が認められた場合は出血の量や赤ちゃんの発育の具合で緊急帝王切開になる事もあります。

低置胎盤の場合は、胎盤の位置によって経膣分娩が可能可能なケースもあるので、分娩時の状態に応じて判断されます。

また、出産後胎盤は排出されますが、前置胎盤の場合は胎盤が子宮に癒着する可能性があり、筋肉に食い込む「癒着胎盤」になる事があります。

これは、子宮下部は胎盤が発育するのに十分に環境が整っていないためです。

癒着胎盤の危険性は、帝王切開の経験があるママに生じた前置胎盤でより高くなり、妊娠末期まで無症状で経過するような前置胎盤の例で、癒着胎盤の可能性が高いという報告もあります。

この場合、子宮から剥がすことで大量出血を起こす事もあり、そうなった時は子宮も摘出する手術になる可能性もあります。

また、胎盤が子宮下部を覆っているため、赤ちゃんの頭の安定が悪く下降が阻害され、頭位であっても浮動していたり、横位や骨盤位(逆子)などの体位異常が起こりやすいとも言われています。

前置胎盤と診断される基準は?

前置胎盤の診断には、経膣超音波検査を行いますが、確定するまでには時間がかかります。

それは、子宮が大きくなるにつれて、胎盤が上方へ移動する事があるためです。

検査の結果前置胎盤であると診断されても、妊娠の初期の頃であれば、妊娠が進み子宮が大きくなると徐々に胎盤が上に上がり、前置胎盤ではなくなる事もあります。

妊娠30週以降に前置胎盤と診断された場合でも、出産するときまで前置胎盤のままである場合は、5%に過ぎないのです。

このように、妊娠30週以前に前置胎盤と診断されても、95%の人は治るということになります。

一方、妊娠30週以降に前置胎盤とされた場合では、25%の人が前置胎盤のまま分娩となっています。

妊娠中の過ごし方

妊娠中期では、健診の間隔があきやすいので特に注意して過ごし、出血があればすぐに受診しましょう。

前置胎盤と診断された際の過ごし方としては、出血する危険性もあるので基本的には、安静に過ごし、運動や性交渉は控えましょう。

また、出産時に大量出血を起こす危険性があるため、妊娠中から貧血の管理を行ったり、手術時の輸血の準備などの体勢が整えられます。

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