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高齢出産(高年初産)は何歳から?リスクとメリット

公開日: 更新日:
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昔と違い、最近では女性のライフスタイルの変化などにより、高齢出産は珍しくない時代になっています。

しかし、高年での妊娠・出産はリスクが高いと言われています。

そこで今回は、高齢出産で起こりやすいトラブルや注意しなければならないことをご紹介します。


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高齢出産は何歳から?

最近では、高齢出産という言葉を耳にする事が良くありますが、高齢出産(高年出産)」とは、日本産科婦人科学会によると35歳以上の初産婦を高年初産と定義しています。

経産婦については日本では定義されていませんが、世界産科婦人科連合(FIGO)によると高齢出産は経産婦の場合は、40歳以上と定義しています。

なお、50歳以上の女性が妊娠、出産することを超高齢出産ということがあります。

高齢出産のリスク

妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)

妊娠高血圧症候群は、初産の人がなりやすく高齢になるほどかかる確率が高くなります。

妊娠後期になると、妊娠前よりも血流量が1.3〜1.5倍になります。

この時に血管が拡張しないために高血圧となり、母子ともに危険に陥る事があります。

重症の場合、早産や未熟児出産になる可能性もあります。

また、元々高血圧の方や普段の食生活が、高カロリー、高塩分の方は発症率が高いので注意が必要です。

ダウン症

こちらは、よく耳にする方も多いのではないでしょうか。

20代の発症率が0.1%未満なのに対して、35歳以降は0.3%、40歳になると1%に上がります。

高齢出産になると、ダウン症候群の確率が高くなることになります。

ダウン症候群は、体細胞の21番染色体が1本余分に存在して、軽3本(トリソミー)を持つ事によって発症します。

赤ちゃんの染色体異常は、ほとんど偶然なものであり、予防することも出来ません。

赤ちゃんに異常があるかどうかは、妊娠中に出生前診断にて調べる事もできます。

流産

こちらは、高齢でなくても危険性があると思われがちですが、すべての妊娠で流産する確率はおよそ10%〜15%、高齢出産の場合、30代では約20%40代では40%に上がります。

原因としては、卵子の老化とそれに伴う先天性異常が考えられます。

これらは、防ぐ事が難しいためリスクを受け入れるしかないのです。

また、高齢出産では切迫流産の危険性も高まります。

先程の通常流産の場合は防ぐ事が出来ませんが、切迫流産の場合は薬などで改善する事が出来る場合もあります。

常位胎盤早期剥離

こちらは、お母さんと赤ちゃんを繋いでいる胎盤が剥がれてしまう症状です。

発症率としては、全妊婦の1%と少ないですが、妊娠高血圧症候群も発症の要因となります。

高齢出産では、妊娠高血圧症候群の発症の確率も高くなるので、必然的に常位胎盤早期剥離のリスクも高まります。

難産

高齢出産の場合、帝王切開での出産になる場合も多く、高齢出産なおかつ初産の場合は、産道や子宮口の柔軟性が悪く難産になりやすいとも言われています。

帝王切開は、医師の判断や医療機関よっても異なります。

つわりの症状が重くなる

年齢の上昇とつわりの症状は直接的な関係はありませんが、年齢上昇とともに体力は低下していくため、疲労やストレスがたまりやすくなります。

疲労やストレスをためるとつわりが重くなる傾向があります。

高齢出産のメリット

ここまでは、高齢出産のデメリットを書きましたが、高齢出産にもメリットもあります。

経済面では、出産までに仕事などによりお金の貯えがあるため、心の余裕もでき、比較的産後の経済的不安が少ないです。

また、育児と仕事の両立では、託児施設など有効に活用できます。

人生経験も豊富なため、精神的なゆとりもあります。

出産、育児では多くの女性が不安や精神不安定となり産後沈んだ気持ちになるなど、悩まされます。

個人差はありますが、こうした悩みは若くして母親になった場合が多く、年齢が高くなると少なくなります。

アメリカの研究チームが子宮癌患者と健康な人を比較調査した結果によると、25歳以前に出産した人と比較して30代〜40代で出産した人は17%子宮癌のリスクが減少している事が分かったのです。

また、35歳〜39歳で出産した方は32%リスクの減少、40歳以上は44%リスクの減少という研究結果を発表しています。

リスクを減らすためにできること

このように、高齢出産と聞くと沢山のリスクやトラブルに不安になりますが、精神的、健康的なメリットもあります。

リスクやトラブルの中には、普段の生活で改善できる事もあります。

出産を望んでいる方は妊娠前から体重コントロールのために食生活を改善改善したり、適度な運動をして、体質改善など、できる予防はしましょう。

参考記事:妊娠初期2ヶ月~4ヶ月にやっておくべき7つの準備

参考記事:妊娠中の体重管理で私が気を付けた太らない食べ方

また、仕事など立ち仕事が辛いときは、無理をしないで職場に報告し職務内容を軽減してもらいましょう。

その場合、母性健康管理指導事項連絡カードを提出するとスムーズです。

参考記事:職場への妊娠報告はいつどのタイミングですればいいの?

これは高齢出産に限らず言えることですが、ストレスをためすぎるのもよくないので、ストレスを上手に発散することも大切です。

参考記事:妊娠中イライラしたときに見てほしい原因と解消法

まとめ

高齢出産でのリスクを上げていきましたが、勘違いしてはいけないのは、高齢出産だからと言って必ずしもリスクを伴うわけではありません。

個人差はありますが、高齢出産は年齢が上がる程リスクが高くなる事は覚えておきましょう。

上記で紹介したように妊娠前からの食生活や体質改善などできることをして予防しましょう。

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